頑張る方へ応援の法話!
今日は19時半の法話に合わせ「新潟川岸寮」さんへ出かけてきました。川岸寮という「施設の寮生」は一度は社会のルールから逸脱してしまい、刑務所へ入所。自己への反省と社会復帰の為の職業訓練・刑期を終えて社会に戻って来た方を応援し、就職や家庭の温もり・人の暖かさを感じてもらう施設です。不適切かも知れませんが、刑期を終えて「いきなり社会に出されても」住む家や就職先が見つからないのが現実の世の中の話です。身を置く場所が無ければ、どのような生活が待っているでしょう?次の生活の準備が整うまでの間(最長6カ月)、川岸寮の所長さんや職員の皆さんと「二度と同じ過ちを犯さない」反省と共に社会復帰の為の就職先の相談など。様々なコミニケーションを取りながら社会に送り出す準備施設です。川岸寮さんとは去年の9月に御縁が繋がり、今の世の中で僧侶に望むこと「とくに青年僧に望むことは何ですか?」と質問したところ『社会の現状、世の中の有り様を知って頂くことと共に、寮生に生きる希望とやる気を僧侶の方からお話しして欲しい』と。去年の11月から月一で数名の僧侶とローテンションを組み法話にお邪魔しています。
一度は社会のルールを破りペナルティーを背負った方々です。ですが本当に一生懸命に頑張っておられます。だからこそ社会の偏見(正当な眼かも知れませんが)「そこから復帰して全うに生きるチャンスも必要なのではないでしょうか?」。今日は『いざと言う時に役に立つ話・死の瞬間に思うこと』をテーマにお話ししてきました。いざ、その時に後悔しない為に「今を全力で生きること」。明日からではなく「この瞬間から」の努力。人生に失敗したのではなく他人の経験できない(してはならない経験と)・切ない思い(ペナルティ)を背負った上で、どの様に「その経験を踏まえた上で、残りの人生を輝かせる方向に進むのか?」並大抵の努力では報われないことでしょう。ですが私達人間は、諦めた瞬間にダメになる。最後まで諦めずに努力し続けることで、成し遂げられる大切さ。今回はその様なお話をさせて頂きました。ここには頑張っている方々がいらっしゃいます。「臭いものに蓋をする」のではなく真実の眼で物を見て、助け合いながら社会作り・人作り。心の温もりを再確認しなければならないのではないでしょうか?