たまには真面目な記事も書きます。『今月の聖語』日蓮聖人がお生まれになって令和3年2月16日で御降誕800年を迎えます。
『この紋所が目に入らぬか!ここにおわすのはどなたと心得る?』の決め台詞で有名な水戸黄門。徳川光圀公は69,384文字ある法華経を「一文字」書くごとに敬意を表し三度礼拝し(頭を下げて)御生涯で法華経を三部、書写なさいました。
光圀公は日蓮宗に御縁が深く、お母様の菩提を弔う為に茨城県は常陸太田市に久昌寺というお寺を建てられました。
光圀公にはご自身の誕生日に携わるこんな逸話が有名です。家臣が光圀公の「祝いの日」として豪勢な食事を用意したところ、それを止め白粥と梅干1つにされました。その理由は「せめて今日1日を粗食とせしは、母上が私を産みし折の苦しみを終生忘れぬ為である。」と仰られたそうです。
誕生日は祝福されるだけの日ではなく、産んで頂き・育てて頂いた両親に感謝し、周囲の人々へ感謝をする「報恩の日」であることを忘れてはいけませんね♪
画像の御文章は、ひとえに自分をこの世に送り出し育んで下さった御両親、そして縁ある方々を成仏(仏に成す為)に導くため。それこそが日蓮聖人がご自身の誕生への報恩行だったのでしょう。
※『本尊問答抄』弘安元年(1278)日蓮聖人 聖寿57歳