令和元年11月の法華経講義
すっかり肌寒くなりました(#^^#)紅葉はキレイだけどお掃除が大変だなぁ(/ω\)毎月19日は「末法総鎮守『七面大明神』さま」の御縁日♪当山では11時に読誦会18時半~20時半まで法華経の内容について皆で楽しく勉強会をしています( ..)φ本堂でイスに座って仏様にご挨拶。お経をあげて有難いもの感じて頂きます(#^^#)19時から広間に移って法華経講義の開始です!第二十一章『如来神力品』の二回目。如来神力品は、その名の通り如来の神通力の内容を示す。法華経の迹門と本門とが究極的に一致することが表される。
この法華経は浅い内容から徐々に深い内容へと導いて行き、神力品では「法華経の教えによって生きようとする信仰者の態度を決定」すべきことを示された。
釈尊は数えきれない聴衆の前で大いなる十種神通力を顕した。
- 「出広長舌(すいこうちょうぜつ)」…仏語が妄語でないことを示し釈尊の教えが真実であることを証明する三十二相の一つ、広長舌(広く長い舌を梵天迄至らしめること)を示す。
- 「毛孔放光(もうくほうこう)」…偉大なる徳が周囲を感化することを示す。釈尊の身体全体の毛穴から様々な色の光を無量に放つ。
- 「一時謦欬(いちじきょうがい)」…釈尊が法を説こうとして大きな咳払いをする。
- 「倶共弾指(くぐたんじ)」…釈尊と諸仏が同時に指を弾き音を出す。法華経を弘める決意と喜びを表す。
- 「地六種動(じろくしゅどう)」…大地を振動させ、これらの神力を見たり聞いたりした人々の非常に大きな感動を表す。
- 「普見大会(ふぇげんだいえ)」…十方世界の一切衆生が虚空会の二仏並坐を拝し歓喜する。
- 「空中唱声(くうちゅうしょうしょう)」…諸天が虚空で「妙法蓮華経に深く随喜し釈尊を礼拝し供養せよ」と高声に唱え法華経を未来に弘通すべきことを説く。
- 「咸皆帰命(げんかいきみょう)」…十方世界の一切衆生が空中の声を聞いて、ことごとく釈尊と法華経に帰依する。諸々の人々が娑婆世界に向かって「南無釈迦牟尼仏・南無釈迦牟尼仏」と唱え帰命する。
- 「遥散諸物(ようさんしょもつ)」…このような信仰を持てば十方から釈尊を讃える装飾品(華・香・瓔珞)や説法を讃える旗、さしかけられる傘の装飾品(幡蓋・はんがい)などが雲のように集まり諸仏の土を覆う。
- 「通一仏土(つういちぶつど)」…十方世界が一仏土(仏の世界)となること。人々が法華経と釈尊に対する信仰をもつようになれば国境や人種を超越した平和な世界で幸福な人間社会が実現する。
このように十の不可思議な様相が展開された。法華経の中では他にも序品第一や見宝塔品第十一の中でも奇瑞(前兆として起こる)不思議な現象が起こる。
十種の神通力を現す究極の目的は「通一仏土」。それは次に起こるであろう大変な出来事の為に「その場を整える」、次の場面で大きなことが繰り広げられる端緒と言うことと、釈尊の教えが偉大であるという表現と受け取ると理解しやすい。内容を記すれば「難しい」と思うかもしれませんが、分かり表現と例えで紐解いているので(#^^#)ご参加の皆様、結構楽しんでます!興味がある方はどうぞお出で下さい(*´з`)