第145回 法華経講義(序品第一)
今日はポカポカ少し汗ばむ良い天気🎵遅咲きの桜も満開です🌸毎月19日は法華寺に勧請される七面大明神さんの御縁日📅✨
11:00から報恩読誦会🎤18:30分からは法華経の内容を解り易く勉強する【法華経講義📖】
18:30⏰まずは皆で感謝のお経💗🎤
19:00広間に移って法華経講義📖📝
今回で145回目。16年かけて法華経の解説が終了したので💡
今回は復習を兼ねて2周目に突入です( ..)φ
妙法蓮華経序品第一
- 五時…釈尊御一代の説法
1【華厳時】…三十歳成道~三七日《二十一日間》…華厳経
2【阿含時】…三十歳~四十二歳・十二年間…阿含経(鹿苑時)
3【方等時】…四十二歳~五十歳・八年間・大集経・維摩経・勝鬘経
4【般若時】…五十歳~七十二歳・二十二年間…般若経
5【法華・涅槃】…七十二歳~八十歳・八年間…妙法蓮華経・入滅の一日
- その人に合わせた説き方する。
『四十余年・未顕真実』…四十数年の間、未だ真実の教えを顕していない』
釈尊は、これまでの教えは法華経に辿り着く為の方便。これからは方便を捨てた真実の教えを説くと語り法華経の開教である「無量義経」を説き「無量義処三昧」の瞑想に入り微動だにしない。
※したがって釈尊は、まだ一言も語って居ない。
『隋他意』…自分の気持ちは心の内に抑え相手の力量を鑑みて説く。
『随自意』…自分の意に従って真実(本当の話)を説く。
釈尊は四十二年間を費やして人々の心を教え導かれ、やっとの思いで法華経を説く時が来た。生きとし生けるもの。人間も人間で無いものも。私達から見える人・見えない人。ありとあらゆる階層に対して法を説き、すべてに大慈悲心を持って救おうとする釈尊の姿勢。
しかし弟子たちの動揺を取り除く為に大地を六通りに揺らす『奇瑞』を顕す。釈尊は眉間にある白毫(渦巻く白い毛)から光を放ち、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上界の六つの世界に於いて、生まれ変わり死に変わりしている人間の有様を照らし出した。又、それぞれの国に於いて仏が人々を教え導く姿、僧侶や信者、菩薩が修行をする姿。そして仏がお亡くなりになった後の舎利(遺骨)を供養する七宝の塔まで見せた。
『何の因縁をもってこの瑞ある』…何故この様な奇瑞が起ったのだろ?と疑問を感じ「知恵をつかさどる文殊菩薩」に対し皆が質問。
文殊…私は過去にこのような奇瑞を見たことがある。数えることが出来ない位、遠い昔に「日月灯明仏」と言う仏が居た。日月灯明仏は人々の能力に応じて様々な教えを説き、そして日月灯明仏が入滅の折には、また同じ名前の「日月灯明仏」が何度も何度も現れ人々を導いた。そして最後となる日月灯明仏の時代のことだ。先程の釈尊と同じように「無量義経」を説き「無量義処三昧」の瞑想に入ると同様に様々な奇瑞が顕れた。日月灯明仏の説法を聞く為に二十億とも言われる菩薩が来ていたが、この中に「妙光菩薩」が八百の弟子を連れて来て居た。すると日月灯明仏は妙光菩薩に対し「妙法蓮華経」をお説きになった。法華経を説いた日月灯明仏は「今夜入滅する」と言い残し、そして徳蔵菩薩に対して次に仏に成るであろうと成仏の保証を与え、宣言通り入滅。妙光菩薩は人々の為に法華経を説いた。
「六十小効座を立たず」…とても長い間誰も席を立たない。
「食頃の如しと思えり」…食事をするような時間。
※それぞれを対比。その位、法華経を聞けることの歓喜の表現。
文殊菩薩はこの様に伝えると「弥勒よこの時の妙光は私の前世である」そして八人の子の中に最後に成仏したのが「求名」(通利せず・理解しようともしない。利欲を貪り執着する者こそ今の弥勒なのだ。文殊菩薩も弥勒菩薩も日月灯明仏が法華経を説いた「その場」に同席していたことを告げる。
いま釈尊が顕された瑞相は日月灯明仏が法華経を説いた時と他ならない。だからきっと釈尊は今から法華経を説くに違いないと述べる。
妙高菩薩→文殊菩薩・求名→弥勒・徳蔵→浄身仏・すぐに成仏するのではなく何故、ワンクッション必要なのか?
塔を見せたのは、お釈迦様は骨になっても教えを説く。拝む事によって教えが継承される。
※これから説かれる教えに「疑い」があるならば反省して素直になりなさい。正しい教えを教わる前に、自分を振り返ることが必要。整理する。序品は省みる教え。自分を問うて見せた教え。