第143回法華経講義📖
毎月19日は法華寺の「七面大明神様」の御縁日💡それに合わせお供え物の買い出し👜🍩パンは法華経講義参加者の御供養に🍞午前11時からは法華寺の諸天善神祭の読誦会🎵18:30からはお集まりの皆様と一緒に、日頃の感謝の唱題行🎤19:00大広間に移って法華経講義📖前回で法華経「一部八巻」全部📖読み終えたので、今回は勧発品の総まとめ📝お集まりの皆さんお疲れさまでした❕次回は8月19日。法華経各章の要点をまとめて勉強しましょう( ..)φ
【普賢菩薩勧発品第二十八】
釈尊滅後の悪世において「法華経修行者を擁護するという誓い」が普賢菩薩によって明かされるのが本章の特徴。
東方の宝威徳上王如来の国土から数多くの眷属を連れて訪ねて来ていた普賢菩薩が、仏の滅後の悪世に法華経を受持・読誦・解説・書写する者の為に陀羅尼(安心)を与えた。ここでは人間として認めてもらえない階層の人(人にあらざる者)に悩まされ、或いは女人(遊女)に惑わされることのない様に行者を護ることが説かれる。
次に六つの牙を持つ白象に乗って法華行者の前に身を現し誓願を立て咒を説く。威風堂々とした姿をもって行者を励ますのである。
また反対に法華経を謗る者は恐ろしい報いを受けると警告される。こうして、この説法の座に集まっていた菩薩や衆生、天・人は大いに喜んで、今まで聞いた仏の言葉を固く心に留め仏に礼拝し霊鷲山より去っていった。
《四宝成就と普賢菩薩の守護》如来の滅後の世に於いて法華経の功徳を受けるには
『如来の滅後に於いて、いかにしてかこの法華経を得ん。もし善男子・善女人、四法を成就せば如来の滅後に於いてまさにこの法華経を得るべし。一には諸仏の護念さらることを得、二には諸々の徳本を植え、三には正定聚に入り、四には一切衆生を救う心を発せるなり。善男子・善女人、かくの如く四法を成就せば如来の滅後に於いて必ずこの経を得ん。』
- 「諸仏護念」法華経の教えを行ずる私達はいつも諸仏に護られる。
- 「植諸徳本」日常生活の中で多くの善根を積み教えに努力し人々を育てる智慧。
- 「入正定聚」正しい教えを信ずる人達(正定聚)の社会に入る。正しい知識を持ったグループに入る事。悪い行いのグループとは付き合わないこと。
- 「発救一切衆生之心」世の中の全て、周りの人を救おうとする発心。他の人を救う。救い方を考える。
※他の章の例をあげると…法師品では「衣座室の三軌」勧持品では「三類の強敵」 常不軽菩薩品では「但行礼拝」などの布教者の心構え行法について示される。
この章に於いても念を押されるかの様に布教者の在り方について記されている。
この様な四つ(四宝成就)を実践することが必要である。『久遠よりこのかた阿耨多羅三藐三菩提の意を起してよくこの「神力の願」をなしてこの経を守護す。』
《三つの陀羅尼》
『旋陀羅尼』…「旋」とは「めぐらす」。自分の知って居る全てのことを他人の心に譲り、同じような気持ちになってもらう。
『百千万億陀羅尼』…深い信仰心を自らが持つと他にも影響を及ぼし、さらに影響を受けた人がまた第三者に影響を及ぼす。これが百千万億という数になる。
『法音方便陀羅尼』…法音とは釈尊の教えを世の中に伝えて行くこと。相手に応じて適切な方法で行わなくてはならない。
これらを成就すれば法華経の世界に入る事ができ、これを受けて普賢菩薩は釈尊滅後「末法の世に法華行者を守護する」ことを誓ったのである。
※社会に制圧された人々は釈尊ではなく、それに代わる菩薩が教えを説いた(展開された)。教えの伝わり難い社会に差別された人々。その人をも救う。
『この経を受持せん者を見てその過悪を出ださん。』
迫害を受ける人。制圧された人。この人達も教えを受けた人となり、この人達を謗る・馬鹿にした人は重い罪を得るだろう。
『小欲知足』…法華経を流布する菩薩たる条件で。小欲にして足りることを知る。
質直意柔軟(素直に)一心欲見仏(真面目に)不自惜身命(真剣に)妙法五字=お題目を受けた保つことが肝要。
普賢菩薩勧発品まとめ
特定の所から見てはいけない。邪見。
小欲…毎日の生活が困窮している人たちが「小欲知足」の生活をしようと心がけた。私達の小欲知足とは訳が違う。
冤罪の人達に看守の立場で慈しみの眼を持った法華経があり、有難いという感謝をされる。豊の世界では見えて来ない。豊を捨てて初めて分かる。本当の辛さの中で考える小欲知足。
いま私達は自分を磨くことを行わなけれればならない。輝く教えが弘まるお寺を作る事。建物ではなく中身が大切。永遠に自分を磨く法華経が私達にはある。一生読み続けて探求する糧がある。この経典を生涯、受け保って輝くお寺を作る事。
法華経が最後に目を向けたのは差別された人。その人達はどうあるべきか?を最後の経典のテーマにした。大きな見方。一番隅っこに置かれた人達にもう一度、お寺が出来ることを考える事。
教は釈尊だけでなく目の前にいる人。目の前から離れていく人達に目を向ける事。八之巻では現実の世界の問題を元にメッセージと気付きがある。目の前の物はすべて教え。
法華経が示そうとしたことは…顧みること。自分を知る。自分を顧みる。懈怠が解る。
「一乗」…悪いことをしてはいけない。と言い続ける。政治を良くする為でも、悪いことをしてはいけない。悪いことは絶対にいけないが、生きて行く為には感謝して物を食べる。
「久住」…この世に留める。弘める。悪いことはダメだと。
「寿命」…寿命ある物はすべて教え。豊も教え。豊に安住してしまっている事に気付くこと。私も教え。何とかしなくてはいけない。
「種」…種を植えて下種することで伝わっていく。エンドレス。寿命・久遠の実現。
「普賢」…牢獄に入った時に初めて有難さを知る。