平成29年お正月の法華経講義
1月19日のこと。今年初の法華経講義♪
平成20年正月の19日から始めたので、今月で10年目に突入しました。
そして10年掛かって法華経の中心部分『如来壽量品第十六』までたどり着きました(#^.^#)
今回、まずは従地湧出品のまとめと復習からです。
お釈迦様は「見宝塔品」以来五回に渡って弟子達に「この娑婆世界に於いて法華経を弘める事を勧めました。しかしお弟子さん達は、この娑婆世界では困難が多く誰も手を上げる者はいませんでした。
その時に十方の世界(地球外)から来た数多くの菩薩達が手を上げ願い出たのですが、お釈迦様は意外な答えを述べたのです。
『止みね善男子。汝等が此の経を護持せんこと須いじ』(よしなさい。あなた達が法華経を護持する必要はない)と仰ると、たちまちに大地が唇裂し無数の菩薩達が湧いて出てこられました。
①上行菩薩②無辺行菩薩③浄行菩薩④安立行菩薩の「四菩薩(四導師)」が現れたのでした。
天から降りて来るのなら話は何となしに解るのですが、なぜ地より湧出する必要があったのでしょう?
「地から力強く湧き出る」。
天から降りて来るならば障害物はなく、すんなり降りてこれましょう!
ですが、大地を割って出て来るとなると相当な困難と、幾重もの地層を突き破って出て来る必要があるのです。
つまりどんな困難にも負けず打ち破る覚悟と精神力、基礎体力を養って菩薩達は登場されたのでした。
日蓮聖人も法華経を弘めるに知教者の意識「どんな迫害に遭遇しようとも釈尊の意志を受け継ぐ者『仏使(仏の使い・如来使)』」としての自覚から、自ら「上行菩薩の再来」と表明されました。
地湧の菩薩は釈尊と近い間柄の様に見えます。
そこで不思議に思った弥勒菩薩は、代表して釈尊に問うたのでした。
『いまだ地より現れた菩薩を見たことも聞いたこともありません。この方達は一体、どこから来て誰の教化を受け、どの様な教えを受持しておられるのか?』。
その質問に対し釈尊は「私が娑婆世界に於いて悟りを得た後に法を説き導いた。娑婆世界の下の虚空に住み釈尊の教えを昼夜に常に精進している者達だ」と。
ここで弥勒菩薩は不思議に思ったことがあります。
お釈迦様は30歳で成道され「四十余年・未顕真実」と仰り、悟りを得てから40数年しか経っていない筈。なのにどうして、こんなにも多くの眷属を引き連れた何数の菩薩達を教化できるようか?そんな筈など到底ない。
お釈迦様、どうか後の者たちが理解できず、法華経を疑うことのない様に今ここで説明をしてください。
これに答えるものが法華経の肝心要、如来壽量品第十六が展開されていきます。
本日の参加者。皆さんやっとこさ壽量品まで来ましたね(#^.^#)
お正月に筆頭総代さんから頂いたチューリップが、今朝「壽量品まで辿り着いたお祝いか?の様に}綺麗な花を咲かせました。偶然にしても嬉しい限りです(#^.^#)